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藤沢ギフト⻭科・矯正⻭科

歯周病治療
〜感染者数の多さでギネスにも
認定されている病気です。
正しい治療で歯周病を克服できます〜

歯周病とは

歯周病 歯周病

「歯周病」は「歯肉炎(しにくえん)」と「歯周炎(ししゅうえん)」を含めた総称です。
「歯肉炎」は歯周病の初期段階で、進行すると「歯周炎」になります。
どちらも原因は同じで、歯の表面に付着した細菌により引き起こされる感染症です。

歯周ポケットの深さを図る検査で、4mm以上の数値が出た場合は歯周炎と診断されます。
30代では3人に1人が、50代では2人に1人が4mm以上の歯周ポケットがあるとされています。
また、歯石がついている、歯肉から出血するなど、歯周病に関する何らかの所見がある方は30代で3人に2人もいて、この割合は年齢と共に増加していきます。

アメリカでも30代の約半数に歯周病が認められたという報告が出ています。
このように歯周病は非常に身近な病気であり、感染者数が最も多い病気としてギネスブックに登録されています。
以下、歯肉炎と歯周炎の違いについて説明します。

歯肉炎

歯肉炎とは

歯周病の初期段階で、炎症が歯肉だけに存在している状態が歯肉炎です。

歯肉が赤くなっている、腫れている、歯ブラシで出血する、などの症状があります。
歯肉炎は治療することが比較的簡単で、歯科医院で歯石を除去した後、毎日適切に歯磨きをすることによって、歯の表面に付着する細菌を除去できれば10日〜2週間程度で改善します。

歯肉炎を放置すると、やがて炎症が広がり歯周炎になってしまいます。

歯肉炎

症例

歯肉に炎症が認められる。

改善中の歯肉炎

症例

炎症が改善してきている。

歯周炎とは

健康的な状態

症例

重度歯周病

症例

歯周炎は炎症が歯肉にとどまらず、歯を支える骨にまで広がった状態です。怖いことに、炎症のある骨は少しずつ溶けていってしまいます。
しかし、痛みはないのでなかなか気づくことはありません。

歯がかなり揺れてきて、何か変だなと思った時には骨がほとんどなくなってしまっているということもあります。

専門用語ではありませんが、歯周炎が進行して重度になった状態を歯槽膿漏(しそうのうろう)と呼ぶこともあります。
字のごとく、膿が歯肉から出てくるような状態です。

以下にセルフチェック項目を挙げますので、ぜひ一度ご確認ください。

歯周炎チェックリスト

(当てはまる項目がいくつか数えてみてください)

  

一つでもチェックがついたら、歯肉炎もしくは歯周炎の可能性がありますので歯科医院の受診をお勧めします。

歯周病になる原因

下の写真はプラークと言い、様々な菌が含まれています。

ウイルスの画像 ウイルスの画像

歯周病になる原因はお口の中に存在する歯周病菌です。

歯周病になる原因は口の中に存在する歯周病菌です。これらが歯の表面で集団を作りプラーク(バイオフィルム)となります。
プラークを歯磨きなどで除去できずにいると、やがて菌は成熟して炎症を引き起こす毒素を放出し始め、歯肉や骨が溶けてしまうのです。

人によって、口の中に存在する菌の種類や数が異なります。
つまり、歯周病菌が少ない方と多い方がいるということです。
ある研究によると、全く歯磨きをしない人達を15年間経過観察をしたところ、約10%の人は歯周病がほとんど進行しなかったという結果が出ています。
一方、平均的に進行した人達は80%ほどで、残りの役10%は急速に歯周病が進行していったようです。
これらの違いは口の中にいる歯周病菌の種類や数の違いが関わっていると思われます。

プラークは歯周病の直接的な原因ですが、間接的な原因として、タバコ、糖尿病、噛み合わせ、合っていない詰め物やかぶせ物などがあります。
タバコを多く吸う方は歯周病になりやすく、治癒もしにくいということがわかっています。
また、糖尿病と歯周病は密接に関係しており、糖尿病の悪化は歯周病の悪化にも繋がりますし、歯周病の悪化が糖尿病の悪化にも影響を与えます。
逆に、歯周病の治療を行うと、糖尿病の数値も良くなります。

噛み合わせによっては奥歯の歯周病が進行しやすいことがあります。
上顎前突、開咬、反対咬合の場合は、前歯が有効に活用されずに、奥歯に負担がかかりやすいので要注意です。(各種噛み合わせに関しては矯正のページをご参照ください)

合っていない詰め物や被せ物の周囲にはプラークが付着しますので、歯周病進行のリスクとなります。

歯並びについて

歯周病の種類

軽度歯周病(歯肉炎〜初期の歯周炎)

軽度歯周病

特徴

軽度の歯周病は歯周ポケットが少し深くなり(4mm程度)、歯を支える骨の吸収が始まっている状態です。
これらは歯周ポケット検査とレントゲン検査でわかります。

自覚症状はほとんどありませんが、時々歯肉から血が出る、と訴える方もいます。

治療内容

歯周病の治療は軽度でも、中等度でも、重度でも基本的な部分は変わりません。
治療は歯科医師および歯科衛生士が担当する部分と患者さんに担当していただく部分に分かれます。
歯科医院側が担当するのは、歯周病の原因となる歯石の除去です。

歯周病の原因となる歯石は歯周ポケットの中にあり、普通の歯磨きでは決して除去できません。その歯石を専門的な器具と技術を使用して除去するのが歯科医院での治療です。

一方患者さんに担当していただくのは日々の歯磨きです。
歯周病の原因は歯周病菌ですので、歯磨きをして、これらを歯から除去していただきます。
歯科医院で歯石を除去しても、日々の生活で細菌が歯に付着するのは避けられませんので、毎日の丁寧なケアが大切です。
つまり、患者さんと歯科医院が相互にタッグを組んで治療にあたることが歯周病治療成功の鍵となります。

軽度の歯周病の場合は歯周ポケットが浅いので、比較的簡単に歯石の除去を行うことが可能です。しかし、すべての歯の歯石を一回の処置で取り除くことはできませんので、何回かに分けて除去していきます。

今日は右上の歯、次は左上の歯、というように少しずつ治療を進めます。
歯石の除去に痛みが伴う場合は局所麻酔をして、治療を行います。
大掛かりな処置を行わずに治せるので、少しでも気になる方は早期発見、早期治療のためにご連絡いただければと思います。

中等度歯周病(中等度歯周炎)

特徴

中等度の歯周病は歯周ポケットが5〜6mm程度になり、歯を支える骨が1/3〜1/2ほど溶けてしまった状態です。

この状態でも自覚症状がない方は多くいますが、歯肉から膿が出ている気がする、出血する、口臭を指摘された、などの訴えがある方もいます。

中等度歯周病

治療内容

患者さんと歯科医院がタッグを組んで治療していくという点は変わりませんが、歯周ポケットが深くなっているので、歯石除去の難易度が上がります。
深い歯周ポケットの中に器具を入れて処置を行うので、局所麻酔を行う必要があります。
過去の研究から5mm以上の歯周ポケットでは歯石を取り残す可能性が高い、という結果が出ていますので、同じ部位に対して2回以上の処置が必要なこともあります。

また、どうしても取れない歯石は歯周外科という小手術を行って除去することをご提案する場合もあります。
この手術は外来にて局所麻酔でできる手術で、麻酔が切れればその日に食事も可能です。

術後の痛みもそこまで強いものではなく、痛み止めを飲めば問題なく日常生活を送ることが可能です。
手術が必要と判断した場合は事前に十分説明しますのでご安心ください。

手術のメリットデメリット、手術を行わないメリットデメリットを天秤にかけた結果、手術までは行いたくない、という方もいらっしゃいます。
もちろん当院では無理に手術を行うことはせず、患者さんの意思を尊重しますので、ご自身にあった治療を選択していただきたいと思います。

重度歯周病(重度歯周炎、歯槽膿漏)

重度歯周病

特徴

重度の歯周病は歯周ポケットが6mm以上になり、歯を支える骨が1/2以上溶けてしまった状態です。

歯が揺れている、かみづらい、しみる、口臭がある、などの自覚症状が増えてきます。しかし、この状態でも自覚症状がない方も多くいらっしゃいます。

治療内容

歯磨き上手になる、歯石を局所麻酔下で除去していく、という点は変わりませんが、歯周ポケットがかなり深くなっていますので、歯周外科をご提案する可能性が高いと考えられます。
また、場合によっては溶けてしまった骨を再生するための再生療法が適応になることもあります。

歯周病の進行により根本的な治療が困難で、周りの歯に悪影響を与えたり、咀嚼に影響がある場合は、問題の抜歯を抜歯して、他の歯を守っていく治療をご提案することもあります。
歯周病治療を行うと歯肉が引き締まり、歯の揺れは減少するのですが、それでも大きく揺れてしまう歯に関しては隣の歯と連結させるという処置が選択肢として挙がります。

そして、歯周病治療全般で忘れてはいけないことは治療終了後の定期的なメインテナンスです。
一連の歯周病治療により、皆さま歯磨き上手になりますが、それでも取り残してしまう細菌は存在します。それを定期的にメインテナンスで除去することにより、長く歯を維持することが可能となります。

歯周病と全身疾患の関係性

歯周病と糖尿病には密接な関係があります。糖尿病があると歯周病が進行しやすく、結果として糖尿病の方は歯を失いやすくなります。

また、歯周病があると糖尿病の数値が悪化します。逆に歯周病を治すと糖尿病の数値が改善します。

これらのことは研究から明らかになっているので、糖尿病患者さんに関しては歯科医師と糖尿病治療医が情報交換しながら治療に当たることが必要です。

また歯周病はその他にも様々な疾患に関わっていると考えられています。例えば、高血圧症、心疾患、認知症に関係するという報告がありますし、歯周病のある妊婦さんは早産や低体重児出産になりやすいという報告もあります。これらのことは今まさに研究中です。

歯周病と口臭の関係性

口臭にはいくつかの原因がありますが、歯周病が口臭の一番大きな原因です。歯周病菌の中には悪臭を放つものがあり、それが口臭となります。

歯周病

歯周病で抜歯を勧めるケース

歯周病の進行により歯を支える骨がほとんどなくなってしまった場合は抜歯の適応となります。自覚症状としては歯がグラグラ揺れており、まともに噛めないという状態です。

健康な歯ぐきの特徴

重度歯周病

健康な歯ぐきはピンク色をして、引き締まっています。刺激を与えても出血しませんし、よく見るとプツプツとした小さいくぼみが見て取れることもあります。

これはスティップリングというもので、引き締まっている証拠です。

歯周病を予防するために
必要なこと

歯周病 歯周病

早期発見早期治療が有効であることはもちろんですが、治療後のメインテナンスも非常に重要です。
当院では歯周病治療の過程で歯磨きの効果的な方法を何度もお伝えしますので、患者さんのセルフケアの質も向上するのですが、それでも毎日少しずつ磨き残しが出てしまうのは必然です。

そのため、治療後も定期的に歯科医院でクリーニング(除菌)を行うことが必要です。
研究によると、歯周病治療後にセルフケアが不十分だった場合、2ヶ月ほどで歯周ポケット内の細菌は治療前のレベルに戻ってしまったという結果があります。

治療後にセルフケアが不十分ということはあまりありませんので、2ヶ月ごとにメインテナンスをしていく必要はなく、患者さんの状態にもよりますが、3ヶ月から4ヶ月に1回程度のメインテナンスをお勧めしています。

歯科医院で行うこと

自宅で行うこと

歯周病は移るのか?

歯周病が親子の間や夫婦の間で感染することは研究から明らかになっています。ペットの犬にも、人間と同様の歯周病菌が感染していたという報告もあります。しかし、身近な方が歯周病でも、ご自身のセルフケアがしっかりしていれば歯周病を発症することはありません。

歯周病の治療効果や予防効果があるセルフケアグッズや製品のご紹介

歯間ブラシ

歯間ブラシ

歯と歯肉の境目に存在するプラークにより歯周病は引き起こされます。歯間ブラシを使用することで、歯と歯肉の歯肉の境目を効果的に清掃することが可能です。

ジェル

SP-Tジェル、コンクールジェルコートF

歯周病治療専用の歯磨きジェルには歯肉の炎症を鎮める成分や、殺菌成分が含まれています。また、損傷した歯肉の組織を回復する成分が含まれているものもあります。必要性に応じてこれらのジェルをお勧めしています。