こんにちは、藤沢ギフト歯科・矯正歯科の歯科助手です。

2月に入り暦上はもう春なのに、まだまだ寒い日々が続きますね。

そんな寒い日には、私はお風呂上がりによくホットレモネードを飲んでいます!レモネードに含まれているビタミンCとビタミンEで疲労回復や免疫力を高めているのが私の健康の秘訣です。

(プライベート感溢れる写真ですみません。。。)

さらに夏は夏バテ防止のために、カンタン酢といろいろな野菜使って自家製ピクルスを作り積極的にクエン酸を摂取しています。

そんな私の酸っぱいものライフはとても健康的だと思っていましたが…実は私の歯は溶けやすい状態になっているかもしれないのです!!

虫歯以外でも歯が溶けてしまう!?一体どういうことでしょうか?

それは「酸蝕症」です!近年、虫歯や歯周病に次ぐ生活習慣病として注目されるようになっています。今回は酸蝕症についてその原因や症状、予防法をご紹介します。

酸蝕症とその原因

酸蝕症とは、食品などの酸によって歯のエネメル質からリンとカルシウムが溶け出していくこと(脱灰)をいいます。虫歯は虫歯菌が糖を分解する時に酸を出して歯が溶けてしまいますが、酸蝕症は細菌が関与せずに溶けてしまうのです。

以前、当院の記事「夏は虫歯になりやすい?」でも紹介しましたが、私たちの口の中のpH(酸性度)は普段はpH7(中性)です。pHは値が高くなれば中性に近づき、低くなるほど酸性に近づきます。pH5.5以下になると歯の表面のエナメル質が溶け始めてしまいます。

酸蝕症の原因にはいくつかあります。

①職業性の要因

メッキやガラス工場などの職場において酸性ガスの曝露・吸引をすることにより発症します。

②病気や酸性の薬剤の服用

逆流性食道炎、摂食障害などの嘔吐によって逆流する胃酸。(これらは早期に病院へ行き治療をしましょう。)頭痛薬に使われるアセチルサリチル酸(バファリン等)、ビタミンCや鉄分サプリメントなどの薬剤も歯と接触する時間・頻度がリスクに影響します。

③酸の強い食品や飲料の摂り過ぎ

1番多い原因で、清涼飲料水、スポーツドリンク、果物、クエン酸、酢などです。

レモン(果汁)……pH3.3~4.0

りんご(果汁)……pH3.9~4.5

炭酸飲料……pH2.6~3.4

スポーツドリンク……pH3.0~3.6

ワイン……2.8~3.6

私のナイトルーティン必須アイテムのレモネードは歯が溶けるリスク大です!

院長がふるさと納税の返礼品としてお裾分けしてくれたポンカンもリスクがあります!(この後美味しく頂きました!)

酸蝕症の症状

・歯がしみる(知覚過敏)歯が透き通る

・歯が丸みを帯びる

・歯ぎしりなど力が加わることで、歯の表面に小さなへこみができる

・詰め物、被せ物が取れやすくなる

予防法

①食事は時間を決める。

だらだらと食べたり飲んだりしているとお口の中は常に酸性の状態になってしまいます。食事の時間を決めてお口の中が中和になっている時間を作りましょう。

②口の中に酸性のものが触れた直後には歯磨きをしない。

私はレモネードを飲んだ後に歯磨きをして寝ますが、溶けやすい状態で研磨剤入りの歯磨き粉で歯を磨くと…言わずもがな、歯は削れますね。30分程度時間を置くか、水で口をゆすいで中和してから歯磨きをしましょう。

③フッ素を活用する。

フッ素は虫歯だけでなく、酸蝕症にも有効です。フッ素配合の歯磨き粉などを使用することで歯質を強化し酸に耐えられる強い歯にすることができます。また唾液には溶け出したリンやカルシウムを再び歯に戻して結晶化し修復する働き(再石灰化)がありますが、フッ素はこの再石灰化を促進する働きがあります。

当院でも子ども用から大人用まで数種類のフッ素配合の歯磨き粉を取り扱っておりますので、ぜひお試しください!

また、当院で取り扱っているCheck-upシリーズの歯磨き粉には、年齢などによってさまざまな種類がありますので、こちらもぜひ参考にしてみてください!


今回は酸蝕症についてご紹介しましたが、「酸性のものを口にしてはいけない」というわけではありません。歯に症状がなければ今の習慣を特に変える必要はありませんので、酸蝕症について理解をしたうえで食事をお楽しみください!

最近歯がしみるかも?詰め物・被せ物が取れそう?など心配なことがありましたら、藤沢にお住まいの方も、そうでない方も、藤沢ギフト歯科・矯正歯科にぜひお越しください!

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