こんにちは、藤沢ギフト歯科、矯正歯科の歯科衛生士です。
梅雨真っ盛りのこの時期は、皆様どうお過ごしでしょうか
マスク生活の制限が以前よりも緩和してきたようにも感じますが、
まだまだマスクの需要は高い状況が続きそうですね。。

歯科業界にもマスクの影響は及んでいて、矯正に関するお悩みの相談が、実に増えてきています。
矯正相談の際に、矯正を考え始めたきっかけをお伺いするのですが、
口元が見えない今だからこそ矯正を始めようと思った!というお話をよく聞くように思います。

当院で行っている矯正は、基本的に透明のマウスピースを使用するので、
通常のワイヤー矯正と比較すると、目立ちにくいのが特徴ですが、
やはり、人に気づかれにくい今のうちに!とお考えになる方が多いみたいです。
それは子供の矯正でも同じです。
というもの近年、歯が生え始めた頃から定期健診として歯科医院を受診することが一般化してきていて、
不正咬合(悪い歯並び)に対する早期発見、早期治療も同様に増えてきました。
早期発見だから、軽度な治療で不正咬合を改善できたというケースも中にはあります。
そんな時に質問によくあるのが、“予防”についてです。
「歯並びが悪くならないようにするための、予防はありますか?」と。
虫歯予防、歯周病予防はコマーシャルからよく聞こえてくるように耳になじみがありますよね、
一方、不正咬合の予防については少し耳になじみがないように思います。

悪い歯並びにならないために、どんなことができるのか、、
何かアドバイスできることはないのか!調べてみたところ、
「不正咬合にも予防が大切!」という興味深い特集を見つけたので、こちらで紹介します。

予防できる不正咬合(悪い歯並び)とは?

まず、不正咬合の原因には、先天的なものと後天的なものがあります。

先天的な原因はいわゆる遺伝で、親子の顔がよく似るように、
子の歯並びや骨格も親の影響を多く受けています。
当院でも、小児の骨格分析をする際には、先天的な因子をみるために、
ご両親にご協力をいただいて、お顔の写真を撮影させていただいたりしています。


一方後天的な原因は、生後の環境によって左右される因子を指します。
日頃の癖や姿勢、食事などなどです。


ほとんどの不正咬合にはどちらもの原因が関係していると言われていますが、
遺伝に関しては歯医者ではどうにもこうにも予防ができません。。。
ただ、この後天的因子を予め知っていて予防ができたら、
不正咬合にならずに済んだのではないか!と考えられている訳です。
それは意外にも日常に取り入れやすい内容でしたので、
具体的に何を気をつけたらいいのか、見ていきましょう。

子供の悪い歯並びの予防①まずは筋力強化!

不正咬合のお子様には、口がぽかんと空いていたり、前歯が出ていたり、発音が難しかったり、
このようにさまざまな特徴が見られます。
(ポカン口についてはこちらのブログをチェックです!⇨お口ポカンは顔の成長に影響あり
それらの根本的な原因にあるのは、口周りの筋肉の低下と言われており、
口周りの筋肉の低下が、正常なはずの歯並びを不正な歯並びへと変えてしまうのです。

そしてそれらの筋トレは、乳幼児期の飲食時から始まっています。
乳幼児の飲むこと食べることは、栄養補給の意味だけでなく、顎や舌の筋肉を鍛え、
正しい飲み込み機能、発音機能を育てるために非常に大切なことです。
歯が生える前の口周りの筋トレには、
茹でたブロッコリーの芯、りんごなどを噛ませるのも良いとされています。
(飲み込みが心配な場合は、ガーゼに包んで行ってください。)
歯が生えてきてからは、口を閉じて両方の奥歯でしっかり噛む、足をしっかりつけて、姿勢良く食べる、
飲み物は食事中に出さない(噛まなくなる)なども、筋肉を鍛えるために日々の習慣として非常に大切です。
近年、柔らかい食べ物が増えている事からも、
顎の成長、機能が十分に発達していない原因として考えられていて、
なるべく多く噛んで食べるものを選ぶ、硬いものを前歯で噛みちぎって食べる、
なども効果的だと言われています。
よく噛んで食べることは唾液をたくさん出すのに効果的で虫歯予防の観点からもとてもおすすめです!
また、遊び方を工夫することでも簡単に筋トレが行えます。
唇を使って遊ぶものならなんでも!
例えば、吹き戻しや笛、お風呂の中で口に含んだ水をを飛ばしてみたり、
風船を膨らましたりして遊ぶこともおすすめです。

その他に、握力と咬合力は非常に関係が深いことも報告されています。
これは、力を入れるために(握力測定時など)歯を食いしばる事からも簡単に想像できるかと思います。。
遊び場の不足や、ゲームの普及など、子供を取り巻く環境の変化から、筋力が低下してると言われておりますが、
大いに外遊びをして体力をつけ、全身の筋力をつけることへも積極的に取り組む必要があると考えられています。
不正な噛み合わせを防ぐには、お口の周りの筋肉に限らず、
全身の筋肉も必要!ということになりますね、なるほど、、、

子供の悪い歯並びの予防②姿勢も重要!

姿勢が良いに越したことはないですが、見た目だけでなく、口元へも悪い影響をもたらすのが“悪い姿勢”です。
実際にお口ポカンとしている子に姿勢の悪い子が多く、
言われてみれば、姿勢が良いのにお口がぽかんと開いてしまっている子はあまりみたことがありません。
正しい嚥下には正しい姿勢が欠かせないということは解剖学的にも問題視されており、
首が前に傾いていると、喉が曲がり、正しく飲み込めないのが想像できるかと思います。
姿勢の改善は日々の心がけから始まります。
診療室でも姿勢が気になる場合は背筋をまっすぐ伸ばしてもらうことから始まります。
ご家庭では「お尻とお腹に力を入れて、背筋を伸ばして、頭はまっすぐに」と教えてあげてください。

子供の悪い歯並びの予防方法のまとめ

口の周りの筋力を強くしましょう。

姿勢を良くしましょう。

 

歯応えがあるものをよく噛んで食べる。姿勢を正す。外で元気よく遊ぶ。唇を使う遊びをする!など、
悪い歯並びにならないための予防方法は、
意外にも、日常に取り入れやすい内容かもしれません。
ポカン口を見つけたら、口を閉じる意識をする!様に、簡単な事から始めてみてください。

まだまだ子供の口腔機能分野では、未だに明かされることが少ないうえ、
証明されている事項が少ないのが現状です。
まずはできることから!という点でお話をさせていただきましたが、
今後も、普段の診療において何か生かせる知識にアンテナを張っていこうと思います。
また、面白い記事を見つけたらこちらで紹介していきます。

より詳しく知りたい方はデンタルハイジーン2022年12月号をお読みください

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