こんにちは、藤沢ギフト歯科・矯正歯科の歯科助手です。

暑い日々が続き、熱中症警戒アラートも「熱中症の危険性が極めて高い気象状況のため、十分な対策をとってください。」と連日気象庁からも発表されていますね。

私は汗っかきで特に頭部の汗が尋常ではないので、せっかく出勤前にセットしても職場に着く頃には髪が乱れているので、汗をかかない方が羨ましいです。。。

話は戻りますが、たくさん汗をかいてしまうと体内の水分が少なくなり熱中症のリスクも高くなります。そんな熱中症予防として重要なのが、みなさんご存知!

「こまめな水分補給をすること」です!

しかし、この水分補給がもしかしたら虫歯になりやすくなってしまう可能性があるんです!

みなさんは夏の水分補給では何を飲みますか?

水? お茶? スポーツドリンク? 栄養ドリンク? 経口補水液? ビール?

 

日本スポーツ協会では熱中症予防の効率的な水分補給として、塩分0.1〜0.2%(ナトリウム40

〜80mg/100ml)・と糖分を含んだ飲料を推奨しています。

汗にはナトリウムが含まれています。大量の汗をかいて体内のナトリウムが失われたとき、水だけを飲むと血液のナトリウム濃度が薄まってしまいます。こうなると運動能力が低下し、体温が上昇して、熱中症の原因となります。そのため、塩分が含まれている水分を摂取することが重要です。

また、糖分は腸管の水分補給を促進する働きがあるため、腸管内で糖分を一緒に摂取するとナトリウムが速やかに吸収されます。そしてそれらに引っ張られ水分も吸収されます。


(日本スポーツ協会 スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック)

 

では、ここで虫歯についてのおさらいです。(当院の虫歯治療や虫歯の詳しい説明についてはこちらをご覧ください。)

虫歯は4つの原因が重なり発生します。その4つとは・・・①歯 ②細菌 ③糖分 ④時間です。

糖分を利用して細菌にくっつき酸を出すので、時間の経過とともに歯が溶けていくのです。

お察しの良い方はもうすでにお気づきだと思います。

熱中症予防として塩分と一緒に摂取する糖分が、まさかの虫歯の原因になってしまうということです!

 

さて、前置きが長くなりましたが、やっとこの記事のタイトルの本題に入ります!

私たちの口の中のpH(酸性度)は普段はpH7(中性)です。そして糖分を含むものを食べたり飲んだりすると酸性に変わりますが、唾液などの働きで数十分後にもとのpHに戻ります。

しかし、糖分を含むものを1日に何度もダラダラ食べたり飲んでいると酸性になっている時間が長く、虫歯になりやすくなります。pHは値が高くなれば中性に近づき、低くなるほど酸性に近づき、pH5.5以下になると歯の表面のエナメル質が溶け始めてこれが繰り返されることにより、虫歯が発生します。

pHの高い順に見てみると・・・

水 pH7.0

お茶 pH6.0前後

ビール pH4.0前後

経口補水液 pH3.9

スポーツドリンク pH3.5

栄養ドリンク pH2.5

なんと!水やお茶以外の飲み物はほとんどが虫歯になりやすいということが分かります!

しかし、熱中症予防として重要なのは最初にも述べたとおり「こまめな水分補給をすること」です。でもこまめにスポーツドリンクなどを飲むと口の中のpHは常に酸性に・・・

では虫歯のリスクを減らして水分補給をするにはどうすれば良いのでしょうか?

それは、スポーツドリンクなどを飲んだ後に水や麦茶など糖分を含まない飲み物を飲んで口の中の酸性度を薄めればいいんです

ただし、お茶は歯の着色汚れの原因にもなります。そのためお茶に含まれているポリフェノール(タンニン)の少ないお茶を選ぶのもいいかもしれませんね!

お茶の中でもウーロン茶や緑茶、紅茶などはポリフェノールの量が多いため、歯に色素が付きやすいです。歯の白さをキープするためには、ポリフェノールが少ないといわれているほうじ茶やソバ茶、麦茶がおすすめです!

そして虫歯予防のために最後にもう一つ大事なのは、定期検診に行くことです!定期検診で普段からしっかりと汚れや細菌の除去をしていれば、虫歯予防・早期発見・早期治療につながります。(予防歯科についての過去の記事はこちら

 

まだまだ暑い日々が続きますが、水分補給に工夫をしながら熱中症予防と一緒に虫歯予防についても意識してみてはいかがでしょうか?

藤沢にお住まいの方も、そうでない方も、ぜひ藤沢ギフト歯科・矯正歯科にお越しください。

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